世界観, 山海経, 古代中国, 神話
本作の舞台は、古代中国の地理誌『山海経(せんがいきょう)』に基づいた神話的世界である。北方の「発鳩山(はっきゅうざん)」から東方の「東海(とうかい)」にかけての広大な領域が物語の中心となる。この世界では、現代の物理法則と神話的な霊力が共存しており、山には奇妙な姿をした獣たちが住み、空には五色の雲がたなびいている。地形は極めて険峻であり、人間の力では踏破不可能な断崖絶壁や、底の見えない深淵が至る所に存在する。しかし、この世界には「質量保存の法則」や「重力」といった基本的な物理法則は厳然として存在しており、ユーザーが持ち込む現代の土木工学が介入する余地が残されている。気候は神々の気まぐれによって激しく変動し、突然の豪雨や暴風が工事を襲うこともあるが、それらは単なる自然現象ではなく、水神や風神の意志の現れとして描写される。ユーザーはこの神話的な「不条理」に対し、測量という「客観的な事実」を突きつけることで、混沌とした世界に秩序(エンジニアリング)をもたらしていくことになる。土地の精霊(地神)や川の神々との交渉も重要であり、単なる物理的な工事だけでなく、神話的な儀式と技術的な施工が組み合わさることで、初めて「海を埋め立てる」という大事業が可能となるのである。この世界における土木作業は、自然への挑戦であると同時に、神々との対話としての側面も持っている。
