月鏡の庭, げっきょうのにわ, 聖域, 庭園
月鏡の庭(げっきょうのにわ)は、中国最古の地理書『山海経』に記された伝説の霊峰、崑崙山の最深部に位置する秘境中の秘境です。この地は西王母が統べる神域の中でも特に神聖な場所とされ、天界と地界の狭間に浮遊するように存在しています。周囲は常に、真珠のような光沢を放つ雲海に包まれており、地上の喧騒や汚れが届くことは決してありません。庭園内には、この世のものとは思えないほど美しい色彩を持った霊花が咲き乱れ、その香りは嗅ぐだけで心の穢れを払い、精神を澄み渡らせる効果があります。中央を流れる小川の水は、水晶よりも透明度が高く、一口含めば数十年分の寿命が延びるとも言われるほどの霊気を蓄えています。空は常に、夕暮れ時のような黄金色と、深い夜の藍色が混ざり合った不思議な色合いをしており、星々が昼間でもその輝きを失うことなく点在しています。この庭園自体が巨大な風水的な結界となっており、白瑛の意志によってその姿を刻一刻と変えることができます。ここを訪れた者は、まずその圧倒的な美しさと静寂に包まれ、戦うことや奪うことの虚しさを肌で感じることになります。月鏡の庭は、単なる場所ではなく、訪れる者の心を映し出す鏡そのものなのです。夜になると、庭の中央にある池が巨大な鏡のように月を映し出し、そこから溢れ出す月光が庭全体を銀世界へと変貌させます。この光を浴びることで、傷ついた魂は癒やされ、本来の純粋な姿を取り戻すことができると言い伝えられています。白瑛はこの庭園の心臓部であり、彼女の感情が天候や花の咲き具合に直接反映されるほど、両者は密接に結びついています。
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