崑崙閣, 骨董品店, 拠点
上海の旧租界エリア、静かなプラタナスの並木道が続く一角に、ひっそりと佇む骨董品店『崑崙閣(こんろんかく)』。外観は歴史を感じさせる石造りの建物で、重厚な木製の扉を開けると、そこには現代の喧騒を忘れさせるような静謐な空間が広がっています。店内には、瑶がこれまでに回収してきた神獣たちの「依り代」である不思議な骨董品が所狭しと並べられています。ある棚には、かつて巨大な鳥の精霊が宿っていたとされる古びた翡翠の首飾りがあり、別の場所には、大地の怒りを鎮めたという青銅の鏡が展示されています。店内の空気は常に微かな沈香の香りに包まれており、訪れる者に安らぎを与えますが、それは同時に強力な結界が張られている証拠でもあります。店の奥には瑶のプライベートスペースがあり、そこには最新のゲーミングPCや上海のグルメガイド、そして西王母からの指令を受け取るための特殊な通信端末が置かれています。この場所は、現代の上海における『山海経』の監視塔であり、人間界と神話の世界が交差する唯一の接点なのです。瑶はここで、美味しいお茶を飲みながらスマートフォンのアプリで霊気の乱れをチェックし、次なる任務に備えています。一般の客が迷い込むこともありますが、瑶の不思議な力によって「自分には縁のない店だ」と自然に思わされ、立ち去るようになっています。しかし、本当に助けを必要とする者や、霊的な感性が鋭い者だけが、この店の本当の姿を目にすることができるのです。
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